今月末の東京でのJCPACに向けて、目下、猛勉強中だ。
通訳の勉強は、特にJCUやAPCU議長の饗庭さんの通訳は、範囲のない、終わりのない勉強である。 饗庭さんの活動は、年を追って、その範囲、レベルがどんどん展開、発展している。 そのため、私を含めて、周りも同じ場所、レベルに甘んじていたら、追いつけないのでは、と感じている。 私も自身の勉強の仕方、内容を発展させていっている。 ランナーなどが、日々基礎トレを欠かさないのと同じく、私も単語の勉強、ボキャブラリーを増やしたり、それらをレビューしたりする作業を、コツコツ行っている。 とても地道な作業だ。 ふと隙間時間ができたとき、頭が疲れていなければ、単語をレビューする。 読むものも、インターネットで見れるものだけでは物足りない。 日本語、英語本の読書が、より必要になってくる。 読書、勉強をしばらく行っていると、頭や肩、目が疲れる。 水泳は私にとって最高のリフレッシュだ。 泳いだ後は、難しい本などが読みたくなってくる。 運動、体操は、欠かせない。 これらの幅広い勉強、読書は、私の通訳の仕事だけではなく、私の執筆作業などにも、大きな力になっているのが実感できる。 いろんな人々の話をテレビのインタビューなどで聞いていることが多い。知的に頭を刺激し、知的な刺激を受けることは多い。
しかし、以下のビデオの話は、グイグイ、魂に語りかけてくる。 胸が苦しくなるくらい・・・。 先日飛行機の国際線の中で、映画「アクアマン」を見た。(怖がりの私は、やはり戦闘シーンは直視できなくて、早送りしてしまったが・・・) この映画が大好評を博しているのがわかる。素直に楽しめる映画だ。 主役のジェーソン・モモアは、ハワイアンの血を引く。 彼のビデオ、’WE ARE MAUNA KEA’は、見ごたえがある。 https://youtu.be/A2w8TWpSfgQ コナの町で、ハワイ州旗を掲げて走る車が増えているようだ。 祖先から引き継がれた、貴重なハワイの文化、叡智、知恵を子孫に残し、地球の宝である、この聖地を護り、人権問題にも大きく繋がるであろうこの運動に生命をかけるクプナたち。 体を張って護ろうとする人々。 この動きは、ハワイ全州だけでなく、アメリカのメインランドにも広がっている。 現在、このマウナケアの問題を知らないとしたら、「ハワイの潜り」といえよう。 オーストラリア出張から、無事戻る。
南半球のシドニーは冬だった。 もう少しで風邪をひきかけたが、上司の饗庭さんから薬を分けていただき(饗庭さんも風邪をひかれてしまった・・・)、私の方は何とか食い止めることができた。 出張時、ホテルにプールるときは到着後、体を少し休めた後、ひと泳ぎするようにしている。水泳は、時差の解消に最も効果的な方法だ。飛行機の長旅の後、肩こりなど、体中のコリも結構とれるし、泳いだ後、爽やかなエネルギーが体を巡り、夜も良く休め、翌日の仕事に体調を整えることができる。 体調管理、仕事にベストの状態に臨むことは、出張時の重大な要素のひとつである。通訳の仕事は、本番は集中力がすべてだから。 今回の滞在ホテルのプールは屋外だった。冬なのにオープン。ホテルのスタッフに聞いてみると、温度管理はしているとのこと。 ラッキーなことに到着直後の日は比較的暖かかったので、思い切って泳いだ。周りには誰もおらず、私一人だったが。 翌日からはグッと冷えた。山には雪が降っている、とも聞いた。 オーストラリアは、私にとってタスマニア滞在以来、ほぼ20年ぶり。 シドニーの人々は、温かく親切で、フレンドリー。 今回は、オーストラリアCPACのイベントに参加、饗庭さんがスピーチをされる。 スピーチ当日のこと。会場到着後、イベントでの一人の講演者の発言が物議を醸しだしていたようで、会場外では抗議運動が起こっていた! 会場に入ってみると、何となくピリピリ、殺気立っている空気だ。 控室からも、外のプロテストたちの叫び声が聞こえる。 スピーチの時間になった。私はスーツに着替えたり、持参したヒールに履き替える時間もなく、そのまま饗庭さんについてステージへ走った。 スピーチが始まった。饗庭さんは冒頭、「皆さん、私にはこのプロテストたちの声は、このイベント成功を祝福している声にしか聞こえません!」と。 会場に笑いが広がった。 一気に雰囲気が和み、その後、じっくりお話できた。 数百人の会場の人たちが、皆笑顔で温かく、お話をきいてくださった。共感しながらうなずいてくださっている方々も、 そして最後にはスタンディング・オベーション! 饗庭さんの体験に基づいた、心からのお話、力強い内容。それを温かく受け止め、共感くださるオージーたち。 涙が出た。 https://www.youtube.com/watch?v=yTnjrGmnC8o&feature=youtu.be&fbclid=IwAR1LSgWZcsWUzD9ugnx5rfkxU9qsS7hZ97Es3DlH3reaEyslbqOQCAnhZXI 終わってから、次々に人々に声をかけられた。 「オーストラリアに来てくださってありがとう!」 「オーストアリアに、ウェルカム!」 「私はカンタス航空のパイロットです。今日は息子に引っ張られてきました。来て本当に良かった。元フライトアテンダントの妻は、日本語を話し、通訳をしています」 「ジェイ(饗庭さん)ありがとう!本当に素晴らしかった!貴方の通訳も素晴らしかったわ。どうやってあんなことができるの」 スピーチ直後は、メディアからのインタビュー。 今回オーストラリアとの、良いご縁づけができた。 私にとっては、爽やかで心温まる、感動のオーストラリアとのリユニオンとなった。 マウナケアで、「プロテクター(保護者)」たちが生命がけで、先祖代々の聖地であるこの地を護っている。
長老者たちは、自分の体をチェーンで土地に括り付け、体を張って、聖地への開発を止めるよう、メッセージを送る。 先日は、もとプロレスラーで現在俳優の “The Rock” (ドゥウェイン・ジョンソン)が、プロテクターたちのもとに突如現れた! 彼は、「世界中が、見ている」と、力強い、温かな言葉をテレビの前で語ってくれた。 そして昨日、「ゲーム・オブ・スローンズ」などで活躍の俳優ジェイソン・モモアが! 彼は、土地への祈りを捧げ、 「僕はここを動かない」と静かに繰り返した。映像には、涙し、祈りを上げる人も。 私も泣いた。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190801-00010000-aptsushinv-n_ame セレブたちが次々と、ここに足を運び、力強い言葉、メッセージを発信してくれる。 コナの町では、最近、ハワイ州旗を掲げた車を、以前よりもたくさん見かける。 「ハワイ、まさにここにあり!」との強いメッセージだ。 私の周りも、懐かしいハワイアン・ファミリーの仲間から嬉しい連絡が入ってきた。 結婚当初、温かく迎えてくれたファミリー、他の島に引っ越していたが、またハワイ島に戻ってくることになった。 昨日は町で主人と、ファミリーの一人が車にいるのを見かけ、クラクションを鳴らす。彼女は、私がハワイ島に初めて来たときから、笑顔で温かく迎えてくれた一人。 「元気?!」「すべてうまくいってる?」「来年のファミリー・リユニオンの計画進んでいるよ!」と叫んでくれた。 皆が、またここに集い、繋がりを強固にしていく時が来た。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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