東京などで通訳の仕事をしていたとき、回りの通訳の同僚、先輩たちから、学ぶことが多かった。
彼女らの通訳のやり方だけでなく、彼女らのもつ秘密兵器?について、学びとろうとしていた。 その秘密兵器とは、「健康法」である。 通訳の仕事は、その内容や状況にもよるが、通常は、かなりの頭脳による重労働だ。 常に超集中力を求められる。 仕事の合間、うまく気を抜いたり、リフレッシュしていかないと、到底もたない。 ハワイに来てから、特に最近は、日本とアメリカ本土をつないでの電話会議も増えた。 電話会議は顔が見えず、「声」だけなので、会って会談するときの通訳よりも緊張するし、さらに集中力を要するかもしれない。 当初、会議が長時間に及んだ時は、終わるとグッタリしていた。 しかし、最近慣れてきたのか、だんだん楽になってきた。 私自身の英語の実力アップ、仕事内容への理解が深まったこと、内容に通じてきたこともあるだろう。 しかし、もうひとつ重要な要因が、「体力アップ」「筋肉アップ」「精神力アップ」ではないか、と感じている。 (続く) 私の上司でもある、饗庭直道氏の記事が、再びワシントンDCの著名紙『ザ・ヒル」に掲載された。
次期アメリカ合衆国大統領ドナルドトランプ氏が、選挙後、外国の首長では初めて日本の安倍首相と直接、NYで会合をもつ、まさに同日に、ここアメリカで掲載された!! 「ザ・ヒル」は政治、経済、政策、国際関係などを扱う、ワシントンDCでも広く読まれており、アメリカ選挙、連邦議会、ホワイトハウス関連の記事が取り上げられている。 以下英語だが・・・ http://thehill.com/blogs/pundits-blog/the-administration/306627-trumps-us-japan-talk-will-set-the-course-for-balance-of 今回のアメリカ大統領選挙で、改めて、いかに大手メディアの日々の情報があてにならないか、思い知らされた。
ここアメリカに来て以来、頻繁に聴いていた番組も、今回の選挙に関して、あまりにも偏向報道がひどい、と感じ、ある時期から聞けなくなった。 著名なサイトの、頻繁に更新されていた世論調査も、選挙結果は大きく異なる様相を見せた。 世論調査の実態はどうだったのか。人びとが世論調査員から問われたとき、「この人を支持する」と言っておきながら実際は別の候補に投票したか、あるいは世論調査の対象者、対象の土地などが偏っていたのではないか、とも疑ったりする。 仕事関係で身近に入ってきていた公式情報、現場情報のみ、現場の動向、情勢を反映していた。 また、アメリカの身近な人々の声、「世論調査はあてにならないよ」「実際、投票日になってみないとわからない」「どちらが、国民の心を掴んでいるかだ」が、正確なものの一つだった。 ある保守番組の主要コメンテーターが、「アメリカ国民は今回の大統領選挙で、主要メディアへの信頼を失ったと思う」「メディアの言うことを信じられなくなったと思う」と言っていたが、同感だ。 メディア・リタラシーという言葉がある。これは、世の中に溢れているメディア情報を主体的に読解し、必要な情報を引き出して真偽を見抜き活用する能力のことだ。 インターネット情報も、情報源のひとつではあるが、インターネット上の情報だけだと、知識や理解が浅いところまでしかいかない。 やはり「読書」だ。読書の重要性を、改めて実感する。 昨日は、世界が注目するアメリカ大統領選挙の投票日。
心臓に悪い一日だった。 私はここハワイの自宅で、上司の饗庭さんのインターネット番組の通訳対応のため一日必死だった。 おかげでテレビを見ながらヤキモキせずにすんだ。 しかし次々入ってくる情報にドキドキしつつ結果を待った。 夜になってもなかなか結果が出ない。ニュースをかけながら、心配顔で台所仕事をしている私に、主人が選挙パロディーのビデオを見せてくれた。 これはかなり笑えた。 しかし、またすぐ選挙ニュースにしがみつく。 「由美子は、(ここアメリカで)本当にスペシャルな体験をしているなあ・・・」と主人がしみじみ言ってくれた。 トランプ氏をずっと応援し、トランプ陣営とつながった饗庭さんのサポートをしながら、アメリカ政界でつながりを広げ、そして今、このアメリカにとっても歴史的瞬間となる選挙結果を、冷や冷やしながら待っている。 そして・・・ トランプ当選!!!!! 感動、喜びを感じながら、「さあ、これからだ!」と気が引きしまる。 テレビに映る支援者たち、アメリカの人々の表情を見ながら、胸が熱くなった。 「何とかしたい、今度こそ良い方向へ変化を起こしたい。幸せになりたい、アメリカを元気にしたい、・・・・」人々の期待、強い願いが、表情から感じられる。 私は、ここ民主党地盤が強いハワイでは政治の話は、自分から出すことは控えていた。 しかし昨日饗庭さんの番組で、饗庭さんからインタビューを受けお話したように、ここで会う人が向こうから政治の話をしてくることもよくあり、トランプファンがかなりいた。 私の周り、アメリカの家族なども皆、ずっとトランプ支持者だった。 「現在の体制派に任せていては、もうダメ。外部の人が入らないと」 「トランプは、利権に縛られたり、献金のために操り人形になることはない」と言う声、声、声・・・。 今回の選挙戦で、私は多くの主要メディアが信じられなくなった。 「トランプ氏、逆転勝利」なんて報道しないでほしい。 トランプ氏の集会はどこも、ものすごい熱気だった。かつてないような歴史的ムーブメントを、意図的に報道しなかったのは誰か。 私も周りから聞き、すでに親しい人には話していたが、 「トランプ氏支持者は、回りに大きな声で言わない。リベラルの人たちは議論好きで、まだ攻撃してくる。トランプ支持者たちは黙って、当日投票所に行って投票する」 一連の世論調査、メディアによる「ヒラリー当選確実」。この報道は連日うるさいほど続いていた。 いかにこれが嘘だったか。あるいは、人びとが世論調査で本音を言わなかったか、を反映している。 ほとんどのメディアはヒラリーを勝たせたいため、「ヒラリー勝利!」を確定させ、トランプ支持者の気をくじき、あきらめさせ、投票所に向かう気をくじこう、という魂胆だったのだろう。 最近はインターネット上に、まがいものも中にはあるだろうが、真実味迫る情報がかなり広がっている。自ら番組を作り、発信する人々も増えている。 人々は今や、自分たちで幅広く情報収集をし、スクリーニングし、発信する側にも立っている。 大手メディアのあり方も、これから変化するだろう。 「多くの主流メディアは、国民の姿、思いが見えていない。Out of Touch。冷静に、大いに反省すべき」と批判がすでに出ている。 本来のジャーナリストとは、メディアの本来の役割とは何か。業界の人は、改めて問うてほしい。 人の足をすくったり、相手を傷つけようが、嘘があろうが、とにかく自分が成功すればよい、自分たちの利権、権力を守るためなら、嘘も平気でつき続け、事実としてでっちあげる。 こんな姿勢を持ち続けたとき、メディアそのものが、近い将来、人びとから見放される日がくるだろう。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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