ここ数年間、アメリカ政治を追いかけてきて、だんだん事情や内容が深くわかってくると、面白くてたまらなくなってきた。
こうなると、私の気性から、中途半端でなくて徹底的に極めていきたくなる。 政治は、本当に深い。本当に重大だ。 リーダーが愚かだと、国が亡くなる可能性がある。 現状の政治のあり方を見ながら、 「これが本来の政治のあり方なのだろうか」 「政治家になることは、大きな権力、マネーを得ることが目的ではなく、国民の幸せのために、リーダーとして務めることなのでは」 と、当たり前の、素朴な疑問が続々と湧いてくる。 日本の政治も同様だ。 トランプ氏も人間なので、パーフェクトではないし、確かに失言も多い。 でも、先日クリーブランドで、彼の生の講演を聞いたとき、私は泣いた。 会場に集まるアメリカ市民たちの熱気を肌でゾクゾク感じながら、こみ上げてくる思いもあった。 彼は、アメリカの国を心から愛しており、アメリカ国民のことを心から考えている。 「この人は、王だ・・・」と感じた。 この国の存続を、アメリカ市民の無事、安心を守るため、生命をかけている・・・ ビッグダディー、強い親父、という感じがした。 ヒラリー・クリントンはもう260日以上、公式記者会見を行っていない。さすがにメディアからもブーイング。 有力な大統領候補者の一人が、総選挙を前にして、こんなにも長い間、隠れているのはおかしいのではないか。 メディアは政策面について聞きたいし、また彼女にまつわる山ほどのスキャンダルについて、真相を質したい。 ヒラリーは資金調達に奔走している、と聴く。その集めたお金で、トランプ・バッシング、ネガティブキャンペーンをはるのであれば、何か違うのではないか。 トランプ氏とともに、実質的な議論、実際の政策について国民の前で正々堂々と戦ってほしい。 政治ニュースをじっくり見ていると、ここ1,2年で、罵倒、悪口のような汚い言葉を、私も山ほど学んだ。(笑) もうたくさんだ。 「国民にとって、この政策は必要」 「アメリカ立て直しのため、このような経済対策が必要」 「テロ対策に向けて、これが必要」など、具体的な政策重視の議論を、戦わせてほしい。 ヒラリーは、心理学者を雇い、来る大統領討論会に向けて準備している、との報道があった。トランプ氏をカーッと怒らせる方策を練っているのかもしれない。 トランプ氏に思いきり怒らせ、失言させて、自分の印象を高めようとしているのだろう。 もう、こんなのはいらない。 対抗馬と、正々堂々と舞台に出て議論せよ! アメリカのリーダーを目指すなら。 とにかく8月は暑かった。
「コナの暑さは、8月がピークだから。」と主人が励ましてくれたが、なかなか暑い。大阪で生まれ育った私。大阪の真夏の蒸し暑さは半端ではないが、コナの強い太陽の日差しも、なかなかのものだった。 町で時折、日本人旅行者を見かけるが、皆、帽子、長袖、サングラス・・・さすがだ。 やっと暑さが一段落してきた感じ。さあ、仕事がはかどるぞ!と思っていたら、今、携帯に警報アラームが! 「ハワイにハリケーン警報」ハリケーンが向かっている模様だ。 とほほ・・・ 私が、マスメディアを信用しなくなって、もう長い。
メディア不信が起こったのは、阪神淡路大震災のときだった。 地震後、崩れた家で閉じ込められている人がいるのに、その真上をマスコミのヘリコプターが飛んでいた。救助のためではなく。 ご存知のように、ヘリの音はかなりデカい。その音が大きすぎて、閉じ込められた人が救助を求めている声が、かき消された。 報道ヘリが、生命の救助を阻害した、なんて、ひどいことが起こっていた。 最近も、震災時、また同じことがあったと聞いた。 一体、何を考えているのか・・・ そして依然として、日本のメディアには、多くの偏向報道が見られる。 報道の仕方に偏りがあったり、バランスがとれていなかったり、嘘が見られる。 それだけではなく、国民にとって、皆にとって非常に重大な内容を、「報道しない」「全く触れない」ことも多い。 今ここアメリカは、大統領選のキャンペーンで真っ最中。 アメリカのメディア報道をずっと追っているが、ここのメディア偏向も、かなりひどい・・・。 「この番組は、どういうところからお金を受けとっているのか。その資金源は何か」 「どういう利害関係が絡んでいるのだろうか」 「この番組は、どういう印象を視聴者に与えたいのだろう」 と、たえず冷めた眼で見ていないといけない。ボーッとしていると、情報が刷り込まれていく。 私たちは、テレビ、新聞、インターネットなどのメディアだけに頼ってはならない。 私も、新聞、テレビ、インターネットだけでなく、アメリカ政治関連本を、原書でいろいろ読み進めている。 本は、情報元などきちんと記載されていることも多く、著者たちは、かなりの時間をかけ、調査し、内容を練って本にしている。本から得る情報は、重みがあり、説得力があることが多い。 テレビ番組のコメンテーターたちの話を聞いていると、「かなり勉強しておられるな」「幅広く調査されているな」「読書量はどれくらいなのだろう・・・」と感動することも多くある。 しかし同時に、「この人、巷で話題になっている本を読んでいるのかしら。日本人の私でも、しっかり読んで知っているのに」「よくも堂々とテレビに出て、こんなコメントできるなあ・・・」とあきれることもある。 そしてこのアメリカのメディアの偏った報道の一部が、日本語に翻訳して日本で大きく報道されていたりするので、もう手におえない。 (続く) クリーブランド共和党大会で、様々な方々のスピーチを聞いた。
中でも印象に残ったのが、トランプ氏のお嬢さん、イヴァンカだ。彼女はトランプ氏の選挙運動を支えている重要人物の一人とみられている。 日頃からアメリカの政治状況を追っている。FOXニュース、CNNニュース、その他諸々、様々なニュースを見聞きしつつ、番組に登場する、特に女性キャスターたちの話し方に興味があり、研究している。 アメリカにおけるコミュニケーションのあり方の参考のひとつとなる。それぞれ個性をもっておられるが、堂々と自信をもち論理的に明確に話をしていく姿に、カッコいいな、しっかりしているな、と思っていた。 しかし、イヴァンカのインタビューを初めて見たとき、軽いショックを受けた。 何て穏やかで気品があり、かつ自信に満ちて、力強いのだろう、と。 そして、このクリーブランドの大会で、初めて彼女の生のスピーチを聞いた。 上品で洗練された身のこなし、かつ自信に満ちて、堂々と話をしている姿勢に触れることができた。英語も綺麗で、気持ちが良い。 不動産業界の仕事をされ、建設業関係、現場の男性相手のやりとりもあるだろう。中には気の荒い人もいるだろう。しかし彼女はいつも穏やかな印象がある。 まさに、アメリカの上流階級のビジネスウーマン、また母親としての姿勢を訓練して身に着けてこられたのだろう。 百戦錬磨のビジネス社会、政治社会の中にあって、爽やかに戦う。 気品さ、エレガンスさをもって。 これは大きな強み、そして武器なのかもしれない。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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