ハリケーンの最中、何と歯の詰め物が取れてしまった。町の歯医者さんも閉まっており、ハリケーンが去るのを待つしかなかった。
ついにハリケーンが去った直後の土曜日は、ハワイアン・ファミリーのお家で、ルアウパーティ! 素晴らしい時間だった。素敵な再会もあった。これについては、また後ほど書いていきたい。 そして今朝は目覚めるとすぐに、行きつけの歯医者さんに電話を入れ、30分後の8時に予約を入れてもらい、ウーバーで町の歯医者に駈けつけた。 コナの町の歯医者さん、Ivan Toguchi 先生のもとへ。 先生は、超怖がりで痛がりの私の事を、重々理解してくださっており、いつも楽しい会話を弾ませ私の気をそちらに向かせてから、テキパキと丁寧な治療をしてくださる。 アシスタントの方々も親切、丁寧だ。 いつも治療後、安心感と爽やかな満足感で歯医者さんを後にしている自分がいる。 また今朝のコナの朝は、表現し難い美しさだった。 ハリケーンが去り、輝くコナが戻ってきた。火山から出るVogもなく、澄み切った青空、美しい海が広がっている。 本土から来られたウーバーの運転手さんは、ハワイ島を訪れたとき、「恋に落ちた」そうだ。すべての準備を整えてフロリダから移住。島の癒しの力に惚れこまれたようだ。 「毎朝目覚めるたびに、ここハワイ島に住んでいる喜びに満たされている」と。 スキューバダイビングも教えておられるようだが、海の中の世界も、目を見張るような美しさのよう。 コナの町に行くと、人々も皆笑顔で、爽やかなエネルギーに満ちている。優しく、皆、親切。 ここはまさに、地上の天国だ。 この島がこれからも地球の聖地として守られますよう。ここに集う世界中の人々の魂が、この地で深く癒されますように。 (夕方、空にうっすらと大きな虹がかかっていた) 今回のハリケーン・レーンは、記録的な規模のハリケーンのようだ。
私たちが住んでいるハワイ島のコナは、昨夜雨がポツポツ降ったくらいで、今のところ影響はほとんど出ていない。ただ、ヒロは豪雨のようだ。 人々は皆冷静で、スーパーなどのお店で淡々と、ハリケーンの準備のため買い物をしているようだった。 コナもまだまだ油断できない。 天の神、空の神、海の神、ハワイの神々に、ハワイの島々を御守いただけるよう、お祈りしている。 今主人と私が間借りをしている地区は、近隣に大きなお庭、お家が多い。目の前のおうちも地ならしを始められた。近々家を立てられるようだ。 そこの御夫婦と、今日バッタリお会いした。遠くから笑顔を向けてくださったので、私は道路を走ってご挨拶にいった。 満面の温かな笑顔で迎えてくださったシニアの御夫婦。英語はあまり話されない。 ロシア出身の方々だった。 「私、ロシア語が話せなくて残念です」と言うと、お二人そろって「バーッ」とロシア語で話してこられた! 私は子供の頃からロシアの音楽に親しんでいたため、すかさず 「私、ロシアの音楽、大好きなんです!」とお伝えした。お二人ともうれしそうだった。 今大家族で小さなお家に皆で住んでいるが、息子さんたちが敷地内にこれから大きな家を建てられるようだ。 家に鶏が100羽(50羽?)ほどいるので、卵をお分けするのでぜひいらっしゃい、と言われた。 何とも爽やかな出会いだった。 ロシアの音楽を、また堪能したくなってきた。 ここしばらく暑かった。
家の中は、熱帯の夏の熱をポコポコ溜めこみ、日中はほぼ温室状態に。なかなか仕事がはかどらない・・・暑さが過ぎるのを待つしかないか。 日曜日の日中、主人と涼みも兼ねて、映画館へ話題の新作を見に行った。 “Crazy Rich Asians” だ。 ハリウッドに25年ぶりに、主要なキャストが皆アジア系俳優で占められている作品、として話題になっている。 面白かった!! 主人も楽しんでいた。途中ジョークにゲラゲラ大声で笑っていたっけ。 全体的にも満足できた、と。 私は、ハリウッド映画の中で、バイオレンス、アクション、ホラーは見れないので、選択肢はいつも限られる。 なかなか全般的に満足するものは見つけられなかったが、これはヒットだ! 途中、退屈するヒマもなく、ストーリー展開、ドラマ、次々と惹きつけられていく。 感情移入し、心から楽しめた。 舞台は、シンガポールの超リッチな社交界。リッチなエネルギーが映像いっぱいに溢れている。華美な映像も、美しさがあり、目を楽しませてくれた。 主人曰く、「映像も、芸術的で美しく撮られている」と。 アメリカで人気のケン・チョンも登場。主人曰く、「僕たち(アメリカ人)、彼大好きなんだよ!」と。 今回主役に抜擢されたヘンリー・ゴールディングは、昔スーパーアイドルだったシブガキ隊のヤックンを思い出させるハンサムな男性。 主役ヒロインのコンスタンス・ウーも美しい。 俳優、映像、衣装・・・しばし美しいものを、じっくり堪能できた満足感があった。 劇場も、白人、アジア系の人たちなど、いっぱい。 映画前のコマーシャルの時から、観客の反応が良く、主人と顔を見合わせ、「ハッピーな観客がいっぱいで良いね!」 この映画で、アジア・ファンは増えるのではないか。 ジャパニーズ・アメリカンたちも負けずに頑張ってほしいな!! イメージングだけでなく、私はさらに発展させて、頭の中に「映画のスクリーン」を描くようにしている。 通訳をするとき、話を聞くときなど、その内容が複雑になってくると、静的なイメージだけでは不十分となる。 そのため、話を聞きながら、頭の中に映画の画面をもつ。 時間、空間の流れをもつ映画画面に、詳細、情報を一つ、一つ入れていく。 そしてアウトプットするときは、それを見ながら通訳をしたり、話をしていく。 仕事をしながら、この「映画化」を訓練している。 慣れてくると、非常に面白い。 英語を勉強するとき、本や新聞などを読むとき、また通訳をするときなど、だんだん「ノッてきたら」頭の中で、自動的に行っていることがある。
「イメージング」だ。 昔、IT関連プロジェクトでご一緒した通訳仲間がいた。彼女は帰国子女で、通訳力もかなり高かった。 特にリテンション(保持力、記憶力)が非常に高かった。英語ネイティブたちも、感動していた。 長い英語の話をじーっと聞いた後、日本語で通訳をしてくる。 スピーカーもそれに甘んじて、時に延々と話すので、ネイティブの他の同僚が、「あなた、ちょっと長すぎ!話、切ってあげなさいよ」とスピーカーに突っ込んだくらいだった。 彼女は結構、正確に日本語で再現していた。 一段落の話があまり長すぎて、それがしばらく続くと、通訳の集中力にも負担がかかり、パーフォーマンスに影響が出てくると思う。内容の漏れも出てくる可能性があるので、バランスが必要だと私は思う。 しかし、彼女のリテンションの高さには、感動した。 すると、彼女は私にある秘訣を教えてくれた。 「話を聞くとき、イメージングしているの。話を聞きながら、頭の中で図や絵を書いて、概念を頭に入れていくの」(彼女はもちろん、通訳メモもとっていた) このアドバイスは、その後の私の通訳キャリアを大きく支える内容となった。 「できる」人は、皆これを実践しているのではないか。 IT関連、金融などでは抽象的な概念の通訳も多い。 この時、自分なりの「絵」を頭に書いて、図解、ピクチャー、イメージで入れていく。英語や日本語でインプットして、そして別の言語で出していく。 これは、日々のトレーニングが必要だろう。 もちろん、理解を助ける幅広い知識、見識を日々身に着けていかないといけない。 そして膨大な単語力、語彙力を、日々少しずつ蓄積していく必要がある。 (続く) |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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