すべてが手作りの結婚式だった。
主人がすべての統括をし、たくさんのハワイの仲間のサポートを得て、進めてくれた。心から感謝! オアフ島から、ハッピーサイエンスのミニスターであるアルフレッドが来てくださり、セレモニーを司宰くださった。奥様の雅美さんは、あらゆる面でサポートくださった。 セレモニー中にはハワイをテーマにした、美しい曲を流してくださった。 私のビザの関係で、このちょうど1年前に、主人と裁判官の前で宣誓をし、結婚をしていた。 しかし、私はどうしても、自身の信仰先である、HSの儀式で、主の御前で誓いを立てたかったこと、またハワイの家族や仲間たちにお披露目したい願いがあった。 そんな中、ハワイアンファミリーのアグネスが強く勧めてくれ、1年後に、皆のおかげで、このような「Revow」(再宣誓式)を行うことができた。 (続く) それぞれに、ハワイ、マウイ、カホオラウェ、ラナイ、モロカイ、オアフ、カウアイ、ニイハウと書かれている。
お父さんはいつも、ハワイ諸島の全ての島のことを思っていた。 お家の前には、屋根付きのスペースがあり、そこでいつもお父さんたちは、ハワイアンの家族や仲間たちと談笑していた。時には大規模なパーティをしていた。料理ができるキッチンも外にある。お母さんの誕生パーティなどでは、皆で食事をしたり、音楽を演奏したり、フラの踊りも披露されたりしていたそうだ。 また定期的に、ハワイの重要なミーティングも行っていた。 溢れんばかりの思い出がいっぱいのこの場所、数多くのシーンを見てきた、まさにこの場所で、、主人と私の公式結婚式、お披露目パーティもさせていただいた。 アーサーは豪快で、明るく元気なハワイアン。
私の主人も体が大きく、普段から力仕事をしているため、腕力もあるようだが、その主人もアーサーのことを、「あんな力の強い男性に、人生の中で会ったことがない」と言った。 主人はアーサーとともに家を建てたり、カメハメハ王の儀式に参加したり、地元のあらゆるイベントに同伴していた。また数多くのルアウを行ったりした。ルアウはハワイアンの宴で、重要な祝いのときなど、豚をつかまえて、イムと呼ばれるかまどで丸焼きにする。イムは火加減を見ないといけないため、寝ずの番も必要だ。 主人は山ほどルアウを手伝ったため、その大変さを痛感していた。 私たちの結婚式のときも仲間からの豚の御供え物のオファーがあったのだが、「ありがとう!でも結構です!」と丁重にお断りしていた。すべてが手作りの結婚式だったので、これにイムを加えると、本番当日フラフラになっていたであろう・・・ 私が滞在させてもらったアーサーたちのお家も、アーサーが設計図を描き、計画デザインして、自分が仲間たち(弟子?)と建てたものだった。 細やかなところまで配慮されていて、感動した。 天井を高くし、シーリングファンを取り付ける。風通りが良く涼しい。 リビング、キッチンはタイルのフロアに絨毯。だから掃除がしやすい。奥の寝室などは廊下からカーペットを敷き詰めているので、夜は静か。(人の歩く音が聞こえない。カーペットは、腰にも負担が少ない、と聞く) お家の前庭の入口の坂に沿って、ハワイ諸島の島のそれぞれの名前を書いた頑丈な標識がしっかり並んでいる。 (続く) しばらく忙しかった主人、この週末は思い切ってオフをとってくれた。
久しぶり映画デート。 リリースされたばかりの、「美女と野獣」を見に行った。実写リメイク版と聞き、ワクワク! 恥ずかしながら、私はまだアニメも見たことがなかったが、このテーマ音楽は、弟夫婦が結婚式パーティでBGMで流していた。思い出深く、またとても心惹かれるメロディーで、大好き。 映画館の中で、何と3つの劇場で、「美女と野獣」を放映していた。私たちの劇場もほぼ満員。 一人でオフを楽しむ若い女性、年配カップル、小さい子供連れの大家族、など様々だ。 期待を裏切らないストーリー展開、美しい映像、音楽。時折訪れるハイライトシーン。 美女と野獣が踊る舞踏会のシーンは、ティーポットが歌っていたのね・・・ 何か、心にジーンと深くくる。 胸がポカポカ・・・悲しさと、切なさと、愛おしさ、ワクワクする思い。 最後のハイライトが終わり、映画がクローズした途端、劇場では拍手が起こった。 ずっと拍手していた男性がいた。 映画でもアンコールがあればいいのにな、と思った。 主人の予測通り、やはりフランスの民話をもとにしたストーリーだった。 なぜか、心に残る。 これだけたくさんの人々に長く愛されてきたストーリーだけあって、やはり深みがある。 映画の中でもシェークスピアの本についての会話が出てくる。 本の好きなベルは、野獣のもつ知的さにも惹かれていた。 私は普段、ハリウッド俳優たちのインタビュー番組も良く見るのだが、欧米のエンターテイメントの中でもやはりシェークスピアは、大きな原点なのだ、と感じることが多い。 何と主人も、「シェークスピアが大好きだ」と。この日初めて知った。 シェークスピアは、人間の苦悩、心の葛藤、動きを良く描写しており、それが醍醐味のようだ。 主人はシェークスピアのセリフの言葉が好きだと言う。ハムレットの中のセリフを、そらで語ってくれた。 「英語も古典英語だから、最初はとっつきにくいけど、10分ほどじっと聞き続けていると、引き込まれてくるよ」と。オアフ島に住んでいた時は、劇場にも良く通ったとか。 私も、欧米社会、文化をより理解するためには、古典も知らなくちゃ、と改めて思った。 帰宅後、舞踏会のシーンを再現したくて、主人を踊りに誘った。 「僕が野獣か・・・」と笑いながら、クルクル回らせてくれた。 フランス文学、イギリス文学への深い興味が湧いてきた。 主人のお母さんは、
「息子が、この島で無事受け入れられますように」との祈りを込めて、自分が大事にしていた高価な数々のジュエリーを、女神に捧げられた。 主人自身もまた、転機が来たとき、宇宙の神様にお祈りしたそうだ。 「どうか、お導きください」 そして、まさにその翌日、ハワイ王族、アリイチーフである、アーサーと出会った。 その後のハワイ島での展開に、主人は深く感謝をしている。そしていつも、 「神様が守り、導いてくださっている」と言う。 (続く) |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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