毎年、10月のハロウィーンの季節が近づくと、気が重くて、嫌で嫌でたまらなかった。
例年この時期になると、体調を崩したり、ストレスがかかる出来事が起こったりもした。 そして今年も、睡眠がじっくり状況が生まれて、翌日頭痛がしたり・・・ 私は決意した。 「楽しんでみよう!」 きっかけは、ハロウィーンの少し前、町のリゾート・ショッピングモールで子供向けハロウィーン仮想イベントがあった。 可愛い楽しいアニメのキャラクター、映画の登場人物などが溢れ、見ていて楽しい。 子どもたちだけでなく、親も一緒に、家族みんなで仮装。 その様子に、気持ち悪さはほとんどなく、楽しめた。 合唱団のリハーサルの数日前、ハロウィーン仮装コンペを促すメールがきた。 昨年は、リハーサルはハロウィーン当日だったためか、様々な動物たち、クウィーン、クレオパトラなどの歴史上の人物、魔女などの仮装で部屋がいっぱいになった。 今年は、ハロウィーン前日だったが、昨年見ているだけでつまらなかったので、「今年は観客ではなく参加しよう!」と決めた。 ウォルマートに行き、仮装衣装を物色。 気持ち悪いもの、怖いものはダメなので、自然と足が子供向け衣装コーナーに向いた。 ラッキーなことに、私はここアメリカでは、「ジュニアサイズLサイズ」が着れる。 「オズの魔法使い」のドロシーの衣装が見つかった。 別途見つけたカツラは、お洒落なスタイル。帰宅して実際つけてみると、イメージ写真とかなりかけ離れていた。 「初めてなので、今回はトライアルだ!」 とりあえず頭にのっけて、ドレスを着て、白いロングソックスを履き、いざリハーサルに。 あれ??!!今年は誰も仮装していない?! 着いた途端、皆の視線が集まる。 「うわー!」 なぜ、皆、仮装していないの?思い切り目立った。 「あなた、今日は確実に優勝よ」と。 「おおーっ!」「うわあ、可愛い!」 「ドロシーの赤い靴はどこ?」(残念!これがあれば完璧だった) 今回、送られてきたメールが直前だったのと、ハロウィーンの日でなかったため、(ハロウィーンの日は、皆、仮装して仕事に出かけるそうだ。昨年は、皆そのままリハーサルに来ていたのかもしれない) 仮装していたのは数人だった。 しかし、こんなにたくさんの笑顔、輝く表情を一度に見れて、気分は最高。 普段、あまり話をしないメンバーたちも、「うわあ!ドロシー!」と笑顔で次々と声をかけてくださる。 皆、「オズの魔法使い」の歌を聞き、あのダンスを踊りながら育ったのだろう。 たっぷり注目を集め、楽しんでいた私を迎えにきた主人は、「日本人女性のドロシーを見たのは、みなおそらく初めてだったので、珍しかったのだと思うよ」と。 今年初めて、ハロウィーンで仮装し、思い切り楽しみ、満喫した私。 今年は、町やお店でも、おどろおどろしい飾りや人形は少なかったように思う。 また私も、「怖い、気持ち悪い」と逃げるのではなく、「楽しく」「可愛く」「ユーモア」で攻めていき、逆に楽しい波動をこの時期広げていくことが、防御にもなるかもしれない、と感じた。 |
Author
An Interpreter for JCU Archives
April 2021
|