今週、無事、晴れてアメリカ人となった! 長い道のりだった。ずっと支えてくれた主人を初め、たくさんの人々の支援、励まし、そしてお祈りのおかげでここまで来れた! 今頭の中で、「ゆず」の「栄光の架橋」の音楽が流れている。 当日は面接とテスト。アメリカ政治、歴史,地理の試験。 ここしばらく猛勉強だった。そして、満点! 面接も無事終わり、合格! そのまま午後の宣誓式へ。 ホノルルの移民局オフィスが、他の島から飛んでくる人の負担を軽減するため、同日に宣誓式を行ってくださった配慮に、心から感謝! ゆっくりお昼をとる時間の余裕もなかったため、そのまま宣誓式へ飛び込み、終わったら、緊張と腹ペコで、グロッキー。 これまでの人生の中で、もっとも緊張した一日だった。 そして今、じわじわと、喜び、安堵感を味わっている。 急いで皆にグッドニュースを伝えた。 「本当におめでとう!!!」「本当に嬉しい。由美子、おめでとう!」家族、友人、仲間、上司、同僚、皆口ぐちに、まるで自分の事のように喜び、祝福してくださった。 祝福の言葉をたくさん頂きながら、しみじみと、じわじわと、さらなる感謝と喜びが湧いてくる。 テスト前日は満月の空。 そしてコナへの帰りの飛行機では、鮮やかな虹が私の目の前で現れては消え、また現れては消え、を繰り返していた。 アメリカ人になったことは、私にとって自然な流れだと感じる。 日本という素晴らしい国に生まれ、日本語で教育を受け、素晴らしい知恵、文化の中で育った。そしてハワイに渡り、アメリカ人となった。 日本とアメリカが、これからも素晴らしい友人として共に力を合わせ、自由で明るく平和な世界を実現していけますよう。 私もその一旦を担えるよう、頑張ってゆきたい。 コナの高台にいるが、9月に入っても温度が下がらない。
ここ高台にあるお家では屋根に断熱材を取り付けていないところもあり、私たちの場所も例外ではなかった。 燦々と注ぐ太陽の熱をしっかり集め、家の中は「温室」となる。夜になっても、パソコンも触ると熱い。 主人は外気を取り込み風の流れをつくるため、あらゆる手を尽くしてくれた。 しかし、うまくいかない。 ここ2週間ほど、全く仕事がはかどらない。 大量にリーディングをしたいのに。仕事関連の複雑な内容の資料を読み込もうとするが、集中すればするほど、頭がボーッ。 それでも「がんばれー」と続けると、ついに吐き気が・・・。 この近くにおられるある女性も自宅で仕事をされているが、ついに「暑くて脳みそが解けそう・・・」とパートナーに訴えた。ついに断熱材を取り付け、エアコンを入れたそうだ。 昨日、コーラス・リハーサルに向け家で練習していたのだが、暑くて集中できない。「クリスマス」「冬」をテーマにした、ゆったりした美しい曲目の数々を、ファンを両側から吹き付け(熱風が吹きつける)キーボードをたたく。 強い風で楽譜が飛びそうになるので、紙を抑えながら、大急いでサッサと歌い、音を確認。 この暑い部屋の中で、「外にシンシンと雪が降る中、クリスマスを味わう・・・」イメージづくりなんて、無理だ。 しかし夜、KCSのリハーサルに行き(クーラー付きの音楽室)ディレクター・スーザンの、厳しくも愛に溢れるテンポの良いリードで、メンバーたちと楽曲を練習するうち、すっかりクリスマス・ムードに包まれる。 練習が終わった頃には、日中の暑さは、すっかり忘れ去っていた。 リハーサル中、楽曲のひとつ、”This we know (Chief Seattle)”のデモ演奏録音を聞いた。 何とも言えない思いが心の底から湧き上がってきた。 涙が溢れてきた。 「シアトル酋長のメッセージ」については、20年ほど前から知っていた。 昨日改めて、このメッセージを、美しい合唱ハーモニーの中で味わった時、言葉にならない思いが湧き上がってきた。 昔、アメリカ本土をネイティブアメリカンの方と一緒にドライブしていた時、大地が語りかけてくるような感覚に包まれたことを思い出した。 コナの高台に住んでいるが、まだまだ暑い。太陽の陽を早朝から燦々と受けたお家は、夜も温度が下がらない。 ファンを3つほど回しているが、温かな熱風に近い風が吹き付けてくる・・・ 私は日中、アマゾンのナマケモノ状態。体力をなるべく消耗しないよう、なるべくゆっくり動き、家事、仕事を進めるようにしている。 家の中に風をなるべくたっぷり取り込むため、日中も玄関のドアを開けるため、主人がある週末を犠牲にし、スクリーンを手作りで作ってくれた! 主人曰く、「作る限りは、洒落たもの、しっかりしたものを作りたい」。 ライトグリーン(ほぼクリーム色っぽいが、微妙に色がついている)のペンキの色にもこだわったため、結構手間と時間がかかった。 完成後、しばらく日曜大工は嫌だ、と何度もつぶやかれたが・・・ 素晴らしい出来映えに感謝!!ありがとう、ダーリン!! 今間借りしているお家は、前庭が非常に広く、ゲートから距離があるため、ドアを全面に開き、このスクリーンを置けば、外から十分プライベートが保てる。 またお家のゲート前には、可愛い2匹の犬が正面で昼寝をしている。知らない人、犬、猫、鶏など家の前を行きかうたびに、賑やかに吠える。そのため侵入者は簡単にはここに入ってこれないため、それなりの安心感もある。 この暑さが過ぎ去るのが待ち遠しい。もう数週間の辛抱かな・・・。 か月の夏休みが終わり、KCS(Kona Choral Society)の秋シーズンの練習&コンサート期間が昨夜スタートした。
久しぶりの懐かしい仲間たちとの再会!町の水泳プールやスーパーでバッタリ会った仲間もいたが、ほとんどは久しぶりだ。 火山噴火、ハリケーンを無事乗り越えて、皆、久しぶりの音楽活動再開、仲間たちとのリユニオンに嬉々としていた。 たくさんのメンバーたちと笑顔とハグの再会:) キラウエア火山に住んでいるアルトの仲間も、家が大丈夫だった、と聞いてホッとした。 新しい理事メンバーたちが前で挨拶。 皆飾らず「僕、この合唱団が本当に大好きなんだ!」「私たちのこと、本当に大好き!」合唱団メンバーたちも共感していただろう。 笑い、ユーモア溢れるやりとり。 ディレクター、スーザンの練習が始まった。 「夏の間、音楽活動を完全にストップしていた人、手を挙げてー!」高く手を挙げた私。 KCS日本ツアーのとき、日本の合唱団が、発声練習などに45分しっかりかけていた、という。(この日本ツアーで一緒に歌った日本の合唱団は、本当に素晴らしかった、とメンバーたち) その例を話され、今夜は私たちも久しぶりのレッスン、ということもあり、しっかりウォーミングアップしてくださった。助かったー。 このアロハ溢れる、優しく楽しいやりとり溢れる場は、本当にスペシャルだ。 ディレクターが、以下のようなことを話された。 「私たちKCSは、太平洋のど真ん中にポツンと存在している、非営利団体。素晴らしい、非常に優れた合唱団」 そして、スーザンの練習が一旦始まると、音楽に妥協はない。どんどん、ぐいぐい引っ張ってくださる。 KCSは、メンバーの私たちに、音楽的教養を高め、技術を磨くことを促す。 スーザンの、この強いリーダーシップがあるからこそ、ある面、父親的リーダーシップがあるからこそ、この合唱団内に、母親的な温かさが生まれ、育っているのでは。 そして、この秋のシーズンの選曲!! 私は震えた! 第1曲目が、何とブラジル、アマゾンジャングル熱帯雨林を舞台にした曲。スーザンが、「熱帯雨林の葉がそよそよざわめき音を立てる音から始める・・・」と説明した途端、私は我慢できず、気が付けば、手を挙げていた。 「私、アマゾン熱帯雨林に住んでいました!」 スーザンはビックリしたが、優しく、「(この音楽創りに)あなた、サポ―トしてね」と応えてくださった。 2曲目が「Chief Seattle」!ネイティブアメリカンへの私の思いは、強い。 そこからクリスマスの定番へと曲目はうつっていく。 これは凄いシーズンになりそうだ。 ニューフェースもたくさん!男性の声が増えたのも嬉しい! コナはまだまだ暑いが、昨夜は心地良く眠れた。 先日シカゴへ出張。とんぼ返りで、かなりキツかった。
シカゴのホテルでは、朝からランチを挟み、夕方まで白熱した議論が続いた。重大なアジェンダが目白押し。 私は過去、日本やアメリカなどで数多くの会議を体験してきた。しかし今回の会議は、過去体験した中でも、もっともタフな会議のひとつだったかもしれない。 日本側もアメリカ側も皆、真剣勝負! アメリカ側のコンサルタントたちも真剣に主張をしてくる。 だんだん白熱してくると皆、一斉に話してくる。 私は上司の話を、内容が漏れないよう、一生懸命に通訳しようとしていた。まだ通訳の途中なのに、皆、話してくる。まだ終わってないのに! 気がつけば、ついに「通訳を最後までさせてくれ!」とどなっていた私がいた。 アメリカ側のコンサルタント同士でも、議論をぶつけあっていた。 皆、真剣。妥協しない。とことん納得するまで議論する。異なる意見も戦わせる。 自分の見解をしっかり伝える。相手の意見をしっかり聞く。異論を唱えることも恐れない。 一息ついたとき、アメリカ人たちが、「あなたの通訳は非常に正確。細かいところも漏らさない。」と評価し、誉めてくださった。 アメリカ人たちは、友人や仲間、仕事相手に対し、良い仕事をしたとき、言葉に出して面と向かって誉め、評価してくれる。これはとっても嬉しい。 このような労い、誉め言葉は、私は遠慮せず、そのままありがたく受け取り、感謝する。でも、それに油断しない。自分はまだまだ、だからだ。 そして仕事ができるのは、上司や周りの同僚、仲間のサポート,協力があってこそである。 天に、周りの仲間に感謝をし、油断なく能力、技能アップを図っていきたい。 勉強する内容は、増える一方である。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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