政治関連の通訳のお仕事を頂いているおかげで、5年ほど前から政治関係のニュースを聞く習慣が身についた。
しかし夜眠る前、そして週末は、政治ニュースに没頭することは避けるようにしている。 他の分野、例えばエンターテイメント、映画、歴史、自然など多彩な内容の番組を見るようにしている。 知見を広げ、頭をリフレッシュするためだけでなく、精神面の健康、安定を保つためだ。 私は政治は好きなので、見ていると、興味深くてワクワクするのだが、じーっと聞いているうちに、だんだん気持ちがアグレッシブ(攻撃的)になってくるのだ。 保守、リベラルなど、その政治スタンスに関わらず、様々なニュースメディアから感じられる。センセーショナルに報道するニュースも多い。 政治の世界はまさに戦闘の世界だな、と実感する。 大統領選挙中の討論会などを見ていると、まるで昔のローマのコロッセオでの闘技を、皆が観戦しているようだった。 とにかく、アメリカの政治の世界も、ビジネス界に負けず、戦闘エネルギーが強い。食うか、食われるか、という感じだ。 これが、本来の政治のあるべき姿とは、思えないのだが・・・ そしてここは私の精神修行であるが、様々なメディア報道を幅広く見ながら、「いかにクールで、穏やかな心を保てるか」に日々挑戦している。 主人から、「由美子、感情を切り離す訓練をしなくちゃ!」とよく言われた。最近、かなりクールになってきたかもしれない。 こちらの感情を煽ってくるような報道が町のテレビにも溢れている。 絶えず、クールに客観視し、事実は何か、その背後にあるものは何か、ニュースの本質は何なのか、見極めることができるようにしたい。 先週末から、ここコナは輝くような美しさだ。
Vog(火山から発生する火山性ガス)がやっと収まったようで、空気が変わった。 空がカラッと晴れて、澄み切った青空がどこまでも広がっている。木々や草も生き生きしていて、緑の色がとても映え、こちらに迫ってくるような美しさだ。 海も輝いている! Vogがないため、紫外線が遮られず直接降り注いでいるのか、とても眩しい。 とても眩しいので、注意が必要なくらいだ。 でも、本来のハワイ島の美しさが戻ってきたようで、行きかう人々も幸せそう。笑顔で、優しいやりとり、楽しい会話が弾む。 ハワイ島がこれからも益々爽やかで、良いエネルギーに満ちていきますように。そのエネルギーが、世界中に広がっていきますように。 しかし昨日は一日湿度が高く、ムシムシ。夜になっても変わらず、不快指数が高かった。 そして突如、「ゴーッ!!!」とスコールのような大雨。 しばらく凄い大雨が続き、ピタッと止まった。 すると湿気がなくなって空気が爽やかになっていた。 涼しい!快適――! 今日はお昼から重要な電話会議が続いたが、爽やかで気持ちの良い一日で、周りの環境も静かで助かったー! 日々お祈りしつつ仕事に向かっている。 今日も、天からたくさんのご加護を頂き、感謝の思いでいっぱいだ。 今週は、ハリケーンの影響もあり、暑さと湿気がかなり高かった。 昔、アマゾンのジャングルを訪れたときのこと。確かマナウスだったと思うが、「ナマケモノ」が道路にへたっていた。 そのナマケモノの姿と、今週の自分の姿がだぶった。 暑いと能率が全く上がらない。なのに余計なエネルギーを消耗するばかり。ついに日中の仕事はあきらめて、「ナマケモノ」モードになり、体力を温存することにした。 涼しくなってから、活動開始!本をむさぼり読み始めた。 しばらく前、あるアメリカ人の作家のアドバイスを目にした。 「執筆を進め、成功させるために、まず必要なことは、書く習慣を身に着けること。毎日とにかく、ある一定時間、書く習慣を身に着けること。」 このアドバイスを目にしてから、私は少しずつ一定時間、アウトプットを行うことに決めた。 頭の中には、書きたい本の内容、テーマがすでにたくさんある。そしてこれは、日に日に増えるばかりだ。 アイデアが湧いてきたり、インスピレーションを受けると、すぐにメモをとっている。 さらなる調査、勉強が必要なテーマもたくさんある。 まずはここのブログなどを手始めに、アウトプットの習慣を身につけることにした。ウォーミングアップだ。 同時に読書量を増やしている。国際情勢、アメリカ政治、他の様々な分野の読書を進めている。 ここしばらく暑さのため能率は上がっていない。 しかし気持ちだけは、いつも逸っている。 気になっていたハリケーン・ヘクターがハワイ島を無事、去ってくれた! この影響だったのか、昨日はずっと、不快指数最高値!」さあ仕事!と勢いづいて机に向かうのだが、頭がボーッとして働かない。私にとっては、かなり珍しい現象。 現在住んでいる場所は、コナの高台にあり、普段は快適で過ごしやすい。 ただ夏場はクーラーがないため、昨日のような湿気&高温のダブルが押し寄せると、もうギブアップである。熱気が通り過ぎるのを待つしかない。 しかし夕方、陽が落ちると、ハリケーンの名残が残る空が、何と美しいことよ!黄色、橙色と赤を交えたような美しい色が空いっぱいに描かれている!そしてその色彩、コーディネートも、刻一刻と変化を見せる。 朝からずっと仕事で疲れていた主人も、外があまりに綺麗なので、「ドライブに行こう!」と連れ出してくれた。 二人で外の涼しい空気を浴びながら、空の芸術ショー、色彩の美しさを思い切り味わった。 主人がポツリ。 「今まで世界中各地に行ったが、僕はやはり、この土地が一番好きだ!そして、益々好きになる」 全く同感である。 ハワイのお父さんが眠っている退役軍人墓地までドライブ、門の前でご挨拶して、引き返してきた。 飛行機が海の上を飛び、深い赤色の空を背景にシルエットを描いている。 しかしこのハリケーン、今度は台風になって日本に向かっていなければ良いが・・・ 先日、日本の同僚から英語の勉強について聞かれた時、「うーん、私自身、ここ5年間ほどが、人生でもっとも勉強した期間だと思う」と伝えた。
過去にも、日本で机にかじりつき、親が心配するまで勉強していた時期もあった。 しかし5年ほど前、現在関わっている政治関連の通訳をスタートさせてから、勉強のレベルが変わったと思う。 英語の能力は、勉強を着々と続けていると、ある時期、平地を歩いている感じなのだが、諦めず勉強を続けていると、ある時突然、あるレベルの内容がパーッと、「すべて」わかる体験が訪れる。 急に雲が晴れて、視界が開けるような感じだ。今までずっと、その繰り返しでここまで登ってきた感じだった。 今後もこのように、一段ずつ上がっていくのだろう、と考えていた。 しかし先日、上司の饗庭さんのお話を聞いているときに、ハッ!と気づいた。 「階段のように登っていくことにとらわれる必要はない。これから指数関数的に上昇しなくては」 私もここしばらくは、実力の基礎作り、基礎工事の時期だった。 今後は、同じペースで登っていくのではなく、登る角度も加速させねば、と実感した。 「指数関数的」ラインで、だ。 読書の量や質も、今後、急カーブで高めていかなければ。 その必要性を痛感している。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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