冬の間、大好きな水泳へのアクセスが難しくなったおかげで、筋肉トレーニングがすっかり習慣づいた。
毎日、スクワットを50回(一度でなく。10回ずつくらいに分けて)行っている。 朝食の後、一息ついたら近所を自転車で軽く走る。 坂道をグッと上がっていくのだが、最近は、かなり楽になってきた。 筋トレが習慣づいてから、心身ともに、さらに強くなってきた感じがする。 一日の時間の使い方もキュッと引き締まってきた。 読書、仕事などへの集中力が上がっているようだ。 「海で、両側の岩の間の狭い場所を、スーッと水の流れが走っていくように。そこに海、全海洋のエネルギーが集まり、満ちて、流れていくように・・・」 スーザンが言った表現や言葉とは違っているかもしれないが、このようなイメージだった。 私は、ゾクッとした。 昨夜の合唱団で、ディレクターのスーザンが、発声練習の時に表現したのは、このような内容だった。 「何てすごい表現をされるのだろう・・・」 私は過去、複数のボーカルレッスンを受けたり、合唱活動をしていたが、なかなか思うように声が通ってこなかった。 しかしある時、先生があるイメージを私に伝えてくださった。 残念ながら、具体的な内容を覚えていないのだが、そのイメージを描いたとき、突如、声が響いた! 技術的な知識、練習を重ねているとき、ある時点でブレークスルーを起こすのは、イメージングではないかな、と感じている。 昨夜のスージーの言葉もそうだった。それまでいろいろイメージし、訓練していたが、このイメージを聞いたとき、「これだ!」とハッとした。 全エネルギーを、波が岩の間をザーッと流れていくように、声を前に出していく。 またスーザンは、「携帯電話で話すイメージでなく、ステージから観客へ、また遠くにいる人に呼びかけるようなイメージで、声を届ける」 あらゆる例えで、あらゆる角度から、発声法を伝授してくれるスーザン。 毎週水曜日夜の、2時間半の練習も、1分足りとて無駄がない。昨夜、彼女自身も話していたが、分刻みのリハーサルの計画、準備、シミュレーションをしてから、リハに臨む、という。 コンサートの曲選びも、その選曲、取り合わせを見るとき、おそらく凄い量の曲を調べ、吟味し、決定されているのだ、と感じる。 触発される、中味のギッシリした活動。だからこそ、団員の中には、往復4時間かけてリハに通う人もいる。私も往復1時間半かかる。 音楽活動は、私にとって、ただの趣味でもなく、気晴らしでもない。そんな私にとって、スーザンとの出会い、KCSとの出会いは、まさに天のお導きだ。 昨夜、「ファウレ」のレクイエムを指導していた時、ある箇所で、男性の声が弱かったので、スーザンはついに大声で叫んだ。 「この『ホザンナ』は、死後の世界の絶対的確信なの!死後、眩い、光り輝く世界が待っている、その確信を歌っているのよ!!」 魂で音楽指導をされる彼女。そして彼女が私たちに教えようとしている音楽は、まさに魂の救済そのものかもしれない。 先日のCPAC2019イベントで、上司の饗庭さんの通訳をした時のビデオがYouTubeなどで流れていた。
メインステージでの饗庭さんスピーチと分科会セッションのビデオを、「怖いもの見たさ」で、おそるおそる見て見た。 やはり顔から火が出そうになった。 今回饗庭さんがメインステージでスピーチされた時は、トランプ大統領の登壇前ということもあってか会場が満杯に近かったように思う。ホールも広くなっていたのでは。 そのためか、昨年までと違い、舞台上で、饗庭さんの声が聞きづらかった。そのため一部、通訳も間違ってしまった。すぐに修正したが・・・。 途中、一歩前に出てみた。聞きやすくなった。 本番の現場はいろんなことがおこる。 その時に、柔軟に対処していくしかない。 「なくて七癖」というが、改めて自分の姿を客観的に見て、見えること、気づくことがたくさんある。 「シャキシャキ動いているのはいいが、何か落ち着かないなあ・・・もっと優雅に動けないものかしら・・・」 「声に力があるのはいいけど、英語が早口過ぎるなあ。」 と自分なりにいろいろ分析、納得。 ショックを受け、課題が見えた後、いろんな人のインタビューを見聞きしてみる。すると、いろいろ吸収できる。 今朝、女優クリスティーン・バランスキーさんのインタビューをふと見た。 彼女の所作、受け答えに、とても惹かれた。 この方、66歳!今も最前線を爽やかに自然体で歩いておられる。 何て素敵な年の重ね方をされているのだろう。 身のこなし、答え方、言葉の発声、ユーモアのある返答・・・。 凛として、落ち着きがあって、お話が楽しい。 日々、たくさんの人々に見られ続けていると、いろんな角度から自身を客観的に見ることが習慣づいて、ご自身を磨き続けておられるのだろう。 同時に、自身の生き方に自信、確信をもっておられ、素敵だ。 お話される内容に、思わず私もうなづいていた。 1週間ぶりにハワイ島に戻ってきた。 ワシントン郊外で行われたビッグイベント、CPAC2019で、饗庭さんの通訳。 イベントは大成功。今年もかなり盛り上がった。 本当にいろんなドラマがあった。 帰途、ワシントン空港のゲートから主人に電話を入れ、「帰りは、何事もないよう、祈っていてね。応援していて」と話した。 そして直後、アナウンスメント。 「飛行機が遅れます」 結果、出発が2時間遅れた。原因は「サンフランシスコ空港の滑走路に穴が開いた」とのこと! とにかく今回も、あらゆるドラマが起こったが、ハイライト、要所要所は完璧だった。 天のご加護がなければ、何一つ、実現は不可能だった。 ひとつひとつ、祈りとともに全力を尽くした。 帰りのハワイ島への飛行機は、思い切り揺れた。パイロットはフライトアテンダントに何度か着席するよう要請。 怖くて、一生懸命お祈りした。すると、青空が見えてきて、フライトが安定してきた。 着陸態勢に入る。普段とは異なるルートでコナ空港へ向かう。 ふと眼下を見ると、マウイ島の鮮やかな光景が! こんなクリアなマウイ島を見たのは初めてだ。 島に到着。 何と、「由美子も頑張っているから」と、疲れているのに休みの日、家を綺麗に大掃除、整理整頓してくれた主人に心から感謝! 小奇麗になったスウィートホームに到着。体も頭もクタクタだが、何ともいえぬ爽やかな光が心に広がる。 祝福、喜び、感謝・・・爽やかな光に包まれながら、やっと爆睡できたー。 さあ、次なるミッションに向け、心と体を整えていこう。 |
Author
An Interpreter for JCU Archives
April 2021
|