Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
コナの高台にいるが、9月に入っても温度が下がらない。
ここ高台にあるお家では屋根に断熱材を取り付けていないところもあり、私たちの場所も例外ではなかった。 燦々と注ぐ太陽の熱をしっかり集め、家の中は「温室」となる。夜になっても、パソコンも触ると熱い。 主人は外気を取り込み風の流れをつくるため、あらゆる手を尽くしてくれた。 しかし、うまくいかない。 ここ2週間ほど、全く仕事がはかどらない。 大量にリーディングをしたいのに。仕事関連の複雑な内容の資料を読み込もうとするが、集中すればするほど、頭がボーッ。 それでも「がんばれー」と続けると、ついに吐き気が・・・。 この近くにおられるある女性も自宅で仕事をされているが、ついに「暑くて脳みそが解けそう・・・」とパートナーに訴えた。ついに断熱材を取り付け、エアコンを入れたそうだ。 昨日、コーラス・リハーサルに向け家で練習していたのだが、暑くて集中できない。「クリスマス」「冬」をテーマにした、ゆったりした美しい曲目の数々を、ファンを両側から吹き付け(熱風が吹きつける)キーボードをたたく。 強い風で楽譜が飛びそうになるので、紙を抑えながら、大急いでサッサと歌い、音を確認。 この暑い部屋の中で、「外にシンシンと雪が降る中、クリスマスを味わう・・・」イメージづくりなんて、無理だ。 しかし夜、KCSのリハーサルに行き(クーラー付きの音楽室)ディレクター・スーザンの、厳しくも愛に溢れるテンポの良いリードで、メンバーたちと楽曲を練習するうち、すっかりクリスマス・ムードに包まれる。 練習が終わった頃には、日中の暑さは、すっかり忘れ去っていた。 リハーサル中、楽曲のひとつ、”This we know (Chief Seattle)”のデモ演奏録音を聞いた。 何とも言えない思いが心の底から湧き上がってきた。 涙が溢れてきた。 「シアトル酋長のメッセージ」については、20年ほど前から知っていた。 昨日改めて、このメッセージを、美しい合唱ハーモニーの中で味わった時、言葉にならない思いが湧き上がってきた。 昔、アメリカ本土をネイティブアメリカンの方と一緒にドライブしていた時、大地が語りかけてくるような感覚に包まれたことを思い出した。 Comments are closed.
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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