Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
昨日は、世界が注目するアメリカ大統領選挙の投票日。
心臓に悪い一日だった。 私はここハワイの自宅で、上司の饗庭さんのインターネット番組の通訳対応のため一日必死だった。 おかげでテレビを見ながらヤキモキせずにすんだ。 しかし次々入ってくる情報にドキドキしつつ結果を待った。 夜になってもなかなか結果が出ない。ニュースをかけながら、心配顔で台所仕事をしている私に、主人が選挙パロディーのビデオを見せてくれた。 これはかなり笑えた。 しかし、またすぐ選挙ニュースにしがみつく。 「由美子は、(ここアメリカで)本当にスペシャルな体験をしているなあ・・・」と主人がしみじみ言ってくれた。 トランプ氏をずっと応援し、トランプ陣営とつながった饗庭さんのサポートをしながら、アメリカ政界でつながりを広げ、そして今、このアメリカにとっても歴史的瞬間となる選挙結果を、冷や冷やしながら待っている。 そして・・・ トランプ当選!!!!! 感動、喜びを感じながら、「さあ、これからだ!」と気が引きしまる。 テレビに映る支援者たち、アメリカの人々の表情を見ながら、胸が熱くなった。 「何とかしたい、今度こそ良い方向へ変化を起こしたい。幸せになりたい、アメリカを元気にしたい、・・・・」人々の期待、強い願いが、表情から感じられる。 私は、ここ民主党地盤が強いハワイでは政治の話は、自分から出すことは控えていた。 しかし昨日饗庭さんの番組で、饗庭さんからインタビューを受けお話したように、ここで会う人が向こうから政治の話をしてくることもよくあり、トランプファンがかなりいた。 私の周り、アメリカの家族なども皆、ずっとトランプ支持者だった。 「現在の体制派に任せていては、もうダメ。外部の人が入らないと」 「トランプは、利権に縛られたり、献金のために操り人形になることはない」と言う声、声、声・・・。 今回の選挙戦で、私は多くの主要メディアが信じられなくなった。 「トランプ氏、逆転勝利」なんて報道しないでほしい。 トランプ氏の集会はどこも、ものすごい熱気だった。かつてないような歴史的ムーブメントを、意図的に報道しなかったのは誰か。 私も周りから聞き、すでに親しい人には話していたが、 「トランプ氏支持者は、回りに大きな声で言わない。リベラルの人たちは議論好きで、まだ攻撃してくる。トランプ支持者たちは黙って、当日投票所に行って投票する」 一連の世論調査、メディアによる「ヒラリー当選確実」。この報道は連日うるさいほど続いていた。 いかにこれが嘘だったか。あるいは、人びとが世論調査で本音を言わなかったか、を反映している。 ほとんどのメディアはヒラリーを勝たせたいため、「ヒラリー勝利!」を確定させ、トランプ支持者の気をくじき、あきらめさせ、投票所に向かう気をくじこう、という魂胆だったのだろう。 最近はインターネット上に、まがいものも中にはあるだろうが、真実味迫る情報がかなり広がっている。自ら番組を作り、発信する人々も増えている。 人々は今や、自分たちで幅広く情報収集をし、スクリーニングし、発信する側にも立っている。 大手メディアのあり方も、これから変化するだろう。 「多くの主流メディアは、国民の姿、思いが見えていない。Out of Touch。冷静に、大いに反省すべき」と批判がすでに出ている。 本来のジャーナリストとは、メディアの本来の役割とは何か。業界の人は、改めて問うてほしい。 人の足をすくったり、相手を傷つけようが、嘘があろうが、とにかく自分が成功すればよい、自分たちの利権、権力を守るためなら、嘘も平気でつき続け、事実としてでっちあげる。 こんな姿勢を持ち続けたとき、メディアそのものが、近い将来、人びとから見放される日がくるだろう。 Comments are closed.
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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