ほぼ10日間ぶりに島に戻り、体、頭、心を休める。 ホッとしていると同時に、香港であわや、の出来事などいろいろ振りかえっているうちに、怒りや不平不満の思いがふつふつと湧いてきた。 「車の中で、行先の状況を教えてもらうなんて、ひどい」「もっと事前に防げなかったのだろうか」「何とかならなかったのだろうか」・・・・云々。 自分の心の動きを客観的に観察しながら、「あ、これはまずいな・・・」と気づいた。 そして主人に伝えた。自分で悶々としているときは、主人に話すと、目が覚めることが多い。 「すべては自己責任だよ。由美子も、皆も、自分の責任、判断で香港に行ったんだよ」 その通りだ! 私も含め、皆、危険なことを承知で、自分で選んで、覚悟して入ったのだ。そしてベストを尽くした。 私は少しスッキリして眠りについた。 その夜、ハッピーサイエンスの大川総裁先生が夢に出てきてくださった!! いろいろお話くださった。 何ともいえぬ温かさ。包み込むような愛、優しさ、爽やかさに包まれた。 癒された私は、翌日、祈っているうちに、改めて気づいた。 私自身が信仰心を増すこと。そして、その信仰心をもって、自分や周りにご加護いただくこと。 それが、私がこの仕事に関わっている重要な理由でもある、と。 ハワイに無事戻った。 てんこ盛り 連続の10日間。 自宅が、オーナーのおうちがまだ改装工事が終わらないため、主人が海岸近くのコナ・シーサイドホテルの部屋を抑えてくれた。(ここのホテルは、お勧め!) プール付きなので、ひと泳ぎすると、旅の疲れがとれる。 ここ10日間ほど、時差がなかなか解消せず、ストレスと、また急きょ決まった香港での超ストレスの時間。 まともになかなか眠れず、やっとここハワイに戻り、体も心も休めた。 何と、15時間近く爆睡した。こんなの珍しい。 主人もノースカロライナに飛んで帰ってきたところで、2人とも時差ボケのまま、楽しくローカルの人気レストランで食事。 幸せ! エネルギーは伝搬する、と痛感した。 上司の饗庭さんと香港まで往復したが、ご一緒しながら、饗庭さんの動きの早さ、俊敏さ、仕事力、時間の使い方の凄さに感銘、感服。 影響を受けやすい私は、気が付けば、自分も、普段から決して遅くはないのだが、さらにテキパキ、効率よく動こうと体が意識しているのを感じている。 移動中なども饗庭さんは複数のお仕事を進めておられた。車を運転しながらも。 急きょ、アメリカ側と早朝の打ち合わせなどが入ったとき、私はグロッキーで寝過ごしたが、饗庭さんは早起きで対応。 とにかくすごい。 香港の最後の会食に、アメリカのメンバー、私たちは地元の著名なメディア王のおうちに招かれた。 ホストの方が、今、自由が奪われる寸前の状況に、涙をこられながら淡々と語っておられる様子、表情が忘れられない。 そして、「今の若者たち、この世代は凄い」と涙で言葉をつまらせる。 「私たちがもっと早く、やるべきだったこと」 睡眠不足、疲れが極限に達した私、アメリカ側の若いスタッフが、ほぼ眠りこけそうな様子に、また飛行機の時刻も迫っていたためか、会食を切りあがてくださった。 そして私たちが家を発った直後、このお家に2発の火炎瓶が投げ込まれ、ガレージ、内部の車、バイクが炎上。これを私は東京で知った。 お家の方、仲間は皆無事だった!!! 私は香港で、学生たちが、日中、広い公園に静かに集う姿を目にした。 そして毎晩続く、プロテスト。激しくなる一方のようだ。 彼ら若者は、自由を食い止めるために、そして自分たちが身を投げ出し、その姿を日本や世界中の人々に見せるため、死ぬ覚悟であることを知った。 私は、JCPACが終わってホッとしていたとき、上司から、香港行きについて打診された。 「ご主人に聞いてほしい」と。 正直、少し怖かったし、不安だった。 主人は、香港はOKだった。 そして私自身、JCPACの香港セッションを観客席で聞けたことが大きかった。 このセッションで、私は泣き崩れた。 JCPACに来る予定だった若者リーダーが、香港空港で出発前に逮捕された。ガールフレンドだけが飛んでこれたが、その彼女の通訳をし、彼女の姿に触れた。 そして、解放、保釈されたリーダーから送られてきた力強いビデオメッセージをJCPACで聞いた。 https://twitter.com/JCPAC_Official この体験、ご縁は、私を当然のように香港行きに導いた。 そして、不思議と、私のスケジュールも、すでにこの香港行が事前に決まっていたように、組まれていた。 「神しくみ」としか考えられない。 若者リーダーの、「自由か、死か」の言葉に、お腹の底から、物凄い思いがこみ上げてきた。 フランス革命を思い出した。 そして、ランダム洋子さんが書かれていた、「香港の若者たちは、どこでどのように死ぬか、を考えている(一番、効果的に、大きく、インパクトを与えていける形で」 を思い出し、それがまさに事実であることを実感した。 ハワイに戻る飛行機の中で、以下のビデオを見ながら、私は号泣した。 https://www.youtube.com/watch?v=zhQIOfDQdCo 今、日本中、そして世界の目が、この香港に注がれることを願っている。 |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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