ある時主人がポロッと話してくれた。
「小さい頃、火山の夢を見てたんだ。自分は子供の頃から、いつかここハワイ島に来ることがわかっていた気がする」「偶然かもしれないけどね」 ノースキャロライナ州におられる主人のお母さんも、素晴らしい方。時々電話でお話する。 このお義母さんにとって、人生の最高の関心事は、「宇宙の誕生」 宇宙がどのように創造されたのか、誕生したのか、それをライフワークとしてずっと探求されている。(ご自身の宇宙理論についての考えを話し始めると、止まらない) またご自身、ずっと様々なビジネスを手掛け、世界中を飛び回っておられた。 私が困ったとき、また重大な局面のとき、いつも最高のアドバイス、貴重な助言をくださり感謝している。 以前、お義母さんから興味深いお話を聞いた。 お義母さんは、主人が子供の頃から、彼はいつかハワイに行き、住むことがわかっていた、という。しかも、それはオアフ島でなく、ハワイの他の島でもなく、ハワイ島、とわかっていた、と。 主人が幼い頃、お母さんと砂遊びをし、一緒に砂で山を作り、その上にドライアイスを置いて、火山を作っていたとか。 そしてついに主人がハワイ島に渡り、その後転機が来たとき、お母さんはハワイ島のキラウェア火山の女神ペレに、ある祈りを捧げられた。 (続く) アーサーとテレサのおうちは、山の上の、海が見渡せる場所にあった。 お家の周りはたくさんの木々、植物がいっぱい! 中に入ると、西洋風の温かな雰囲気。 私は即、心惹かれ、「戻ってきます!」と二人に告げて、日本に帰国した。 その後、何度かハワイ島に渡り、二人のお家にお世話になることになった。 ビザの期限があるため、一回に数か月以内しか滞在できなかったのが、いつも残念だった。 他のハナイファミリーのメンバーと同様、私も二人のことを、「Dad」「Mom」と呼んでいた。 お父さんのアーサーは、ハワイのカメハメハ王の直系子孫だ。 ハワイ語を話し、ハワイの知恵の宝庫、アロハスピリットに満ちた、頑固な怖いお父さん、という感じ。 褐色の肌、明るく元気なアーサーは、 「まさにここにハワイあり!」と感じさせた。 ハワイのオーラに満ち、輝いていた。 お家では、アーサーとテレサは時々、ハワイ語で話していた。 アーサーからたくさんのお話を聞いた。 今も、「もっとしっかり書き留めていればよかった」「録音しておけばよかった」と悔やまれる。 しかし、お父さんから直々、たくさんの知恵を受けた人たち、ハワイアンたちが、周りにいっぱいいる。 お父さんから愛され、もっとも知恵をたくさん授かり、またお父さんの生き方から直に感化され、学んだ人物の一人が、私の最も近いところにいることがわかった。 私の主人だ。 アーサーとテレサのおかげで出会うことができた、私の夫である。 私の目の前に座っていた褐色の、豪快な笑いの明るく元気な男性は、アーサー。
地元でも有名な、100%ピュアなハワイアンの血を引き継いだお方。 カメハメハ王の直系の方だ。 私の横に座っていた女性は、テレサ。 アーサーの奥さん。ハワイアン、白人、日本人の混血の方だった。 この輪の中で、いろいろ話が弾んだ。私はいつしか、自分のアマゾン体験の話をしていた。 私はハワイ島にすっかり惚れたこと、もっとここにいて、この島を知りたい、というような話をしたのだと思う。すると、私を笑顔でこのハッピーサークルに招いてくれたアジア系の女性が、「アーサーとテレサのお家にお世話になったら?」と。 「えっ?」 二人のお家には、世界中から若者たちなどがやってきて、家族同様に一緒に住まわせていた。以前は日本人の女の子も滞在していたとか。皆、お家にお世話になりながら、家事など家の仕事を手伝っていた。 私は、すかさず、「ぜひ、一緒に住まわせてください!」 その後、アーサーとテレサは、私をお家に連れていってくださった。 (続く) 「トビーから由美子へのギフトが置いてあったよ」
と主人。 何と、以前私たちが滞在していたワイメアのおうちの入り口に、灰色と緑がかった、美しい鳥の死骸が置いてあったそうだ・・・。 その前日、久しぶり以前滞在していたワイメアのお家に主人と一緒に行った。(主人がお家を改修中) 1年ぶりに戻った。以前、仲良くしていた隣のおうちの猫のトビーを探した。 声が聞こえたので、裏庭を見て見ると、トビーがいた! 甘えた声でニャーニャー言っている。 1年近く離れたいたのに覚えてくれていたようで、近づいてきて、体を摺り寄せてくる。 名残惜しい思いでお家を発った。 その翌日の日曜日のこと。主人がこのお家に戻ったら、何と玄関の正面、私たちが通らないといけない足元に、狩りの対象となったばかりの美しい小鳥が置かれたあった。 トビーからのギフトだ。 リユニオン(再会)のお祝いか、あるいは私が戻ってきたと思ったのかなあ。 ある国に移
住するとき、帰化するとき、その国の言葉を学んでいくことは基本、と私は思う。 私も、英語は一生学び続けていくつもりだ。 日々楽しく学びながら実力アップを目指している。 今回のワシントンDCでのCPACイベントは一つの山場だったので、事前、かなり準備をした。 本番、饗庭さんのスピーチやパネルの通訳、数々のミーティング通訳をさせていただいた。 日々の積み重ねの「力試しだ」、とワクワクする一方、DCの本番に臨んだ後、「まだまだだなー!」と改めて謙虚になれた。 実力が上がってくると、それまで見えなかったすばらしいものが見えると同時に、問題点や汚いものも鮮明に見えてくる。 その時に、どう対処すべきか。 饗庭さんにご相談し、貴重なアドバイスを頂いた。 これは、深くて重大な内容なので、改めて、別の機会に共有したい。 アメリカ人の主人からも、 「通訳としての由美子の仕事は、饗庭さんのアメリカでのコミュニケーションをスムーズにするサポートだ。また、あなたたちのファンをたくさん作ること。」 「それには、笑顔!笑顔で楽しく周りに接すること。それが基本」 「思いきり楽しんでおいで!」 生真面目に深刻になりかけていた私は、目から鱗だった。 「そうかー!」 できるだけ☺フェイスを心掛けるようにした。 しかし、疲れたときや、ちょっとムカついたときなど、到底笑顔をふりまくどころではなかったが、できる限り、☺ を心掛けるようにした。 すると、周りからもビッグ☺ がたくさんかえってくる! (続く) |
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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