Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
トランプ氏が11月の大統領選挙で勝利してからも、あらゆる形の攻撃が続いている。トランプ政権のスタートを阻止しよう、とする動きだ。
その一つが12月19日の選挙人投票に向けた、多くの脅迫行為だった。 アメリカ各地の選挙人たちは、次々テレビのインタビューに登場。いずれもトランプ支持した州の代表者である選挙人だ。 「数万もの電子メールがきて、トランプ支持を撤回するように要求してくる」 「仕事に差し支えが出るので、朝4時、5時に起きて、順番に削除していった」 「見てください。このように、段ボール箱いっぱいになるくらいの手紙が送りつけられてきて、トランプに投票するな、と要求してくる」 「殺害脅迫のものもあった」 良識に基づいて、法的手続きを進めようとしている市民たちに、このような嫌がらせ、脅迫を行うなんて、許せない。 殺害脅迫を受け、子供の安否も心配した親もいた。母親や娘さんは怖がったそうだが、小さい息子さんは父親に、「お父さんが良い、と思うことを行動してほしい」と言ったという。 そして12月19日、選挙人投票が行われ、トランプが見事勝利! 304対227で圧勝。トランプ氏は公式に次期アメリカ合衆国大統領に選出された。 「僕は(私は)こんなものに負けない」「約束通り、トランプ氏に投票する姿勢だ。それは全く変わることはない」と冷静に淡々と答えていた選挙人たち。この勇気ある市民たちが、この国の民主主義を支えているのだ。 一部には、脅迫に負けて投票者転換をした人もいたようだが、多くの選挙人たちは、脅迫に屈しなかった。 トランプ政権スタートを何とか阻止したい、との動きは、本当に汚い。 4年近く前、私がJCU議長の饗庭さんの通訳をスタートした頃は、共和党が敗北した直後だった。 RNC(共和党委員会)は敗北後すぐに、「なぜ自分たちは負けたのか」「なぜ共和党は、一般市民たちの心をつかめなかったのか「「人々の支持が得られなかったのか」を真摯に冷静に分析していた。 そしてその反省をもとに、新たな戦略をまとめた。私はその報告書を一部、翻訳しながら、「共和党は4年後の大統領選挙などに向け、頑張るんだ・・・」と実感したのを覚えている。 なぜ今回の敗北側は、それができないのか。自分たちの敗北を素直に認め、「なぜ負けたのか」「なぜ支持が得られなかったのか」「国民は何を求めているのか」とすぐに考え、分析し、自らの政党を立て直していくという姿勢を、なぜとれないのか。 連邦議会の上院、下院も多数派を共和党が勝ち取り、共和党大統領が圧勝した。 今回大敗した民主党は、トランプの勝利、国民の意思表示、出した結論を真摯に受け止め、ゼロから反省しスタートしない限り、政党の存続も危うくなるのではないか。 Comments are closed.
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Author
An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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