Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
この語学留学の前、2年間ほど日本で自宅で独学していた。
大企業を辞めた後だった。時間の束縛がなくなり、自分で勉強できる時間が自由にある! その喜びをしみじみ感じつつ、猛勉強を始めた。 この時の私のターゲットは、通訳ガイドの国家試験。 当時、この試験はかなり難しく、医者、弁護士と並ぶ難関国家試験だ、と聞いたこともあるくらい。ある人は試験合格まで10年かけた、とも。準備の学校もあったのだが、私は独学で頑張ることにした。 1年目の受験。何と緊張しすぎて、手が震え、全然ダメだった。私にしては珍しい・・・プレッシャーが大きすぎたかな。 2度目の受験。これもヤマが外れた。 2年間、英語を学生に教えながら、日中はずっと机にかじりつき勉強していた。2度目の試験がダメだったとき、がっかりしている私を見て、それまで「外国行きは絶対ダメ!」反対していた両親が、可愛そうになったのか、ついにOKを出してくれた。 行先は、カナダの学校。いろいろ調べて、東部の日本人学生が少ない、厳しそうな学校を環境を選んだ。 何年か前、ビジネス通訳でご一緒した通訳の方が、「当時は超難関で、無茶苦茶難しかったが、今は試験を作る人が変わり、パスしやすくなっている。トライしてみたら?」と教えてくれた。日本に住んでいたら、挑戦したかもしれない。 この勉強は、英語の底力つくりに、かなり役に立った。学校の英語とは違う、身近な生活で使う単語習得に集中しなければならなかったからだ。 徹底的に単語を暗記していった。食物、動物、昆虫、植物、医療、衣類、宗教、文化、など幅広い、生活に密着したジャンルの単語を片っ端から覚えていった。 また日本についても勉強した。日本の文化、歴史、地理など、幅広い内容について、英語で説明できないといけない。 ペーパー試験では、「新渡戸稲造について、英語で述べよ」とか、「仏教の五重塔について説明せよ」といった問いが出てくる。 2年間、机にかじりつき、単語、熟語を増やし、猛勉強したおかげで、自信がついた。 カナダに行ってから、テキスト上の文字でしかなかったものが実物として目の前にあるではないか!身の周りのあらゆるものの英語がわかる。 学んだものを使える。楽しくてたまらなかった。 (続く) Comments are closed.
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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