Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
日本でも、日本語で本をたくさん読む人は、語彙力が豊富で、表現力があり、話も理路整然としていると思う。説得力もあるのではないか。
英語でも、自分のその時点での英語のレベルに応じた(あるいは少し上のレベルの)洋書を読むことは、更なる飛躍につながる、と実感する。 もうひとつ、カナダで思い出す授業風景がある。 ある授業で、学生たちが、「コの字」型で座っていた。右側の列には日本人学生、左側にはケベック州から来たカナダ人の学生たち。 このケベッカーたちはフランス語が母国語で、ここオンタリオ州に英語の勉強に来ている。彼らにとって、フランス語に加えて英語を話せるようになったら、仕事面などで大きくプラスになるからだ。 私や例の男子学生などは、ちょうど両側の列の間に座っていた。 日本人学生とケベッカーのカナダ人学生は、まさに対照的だった。 ケベッカーたちは底抜けに明るい人が多く、普段も元気だが、授業中も活発。積極的にどんどん発言する。しかしよく聞いていると文法は必ずしも正しくない。”She do….””He do….”とか、平気で使っている。 でも間違いを恐れず積極的に発言するので、どこがわかっていないか、先生はよくわかる。文法の誤りも、先生たちは修正してあげることができる。そのため彼らはどんどん、会話力が伸びていく。益々おしゃべりになる。 一方、日本人学生側は、おとなしい。カナダのこんな遠くまで来たからには、かなりの動機をもち、勇気ある学生たちだと思う。それでも発言はほとんどない。先生に聞かれたら、最小限の答え。 先生がある日本人学生に「これについてどう思うか」と聞くと、彼女は答える。次は、隣の学生に先生が聞くと、彼女は「横に同じ」 これはいかんな・・・と思った。 でも、日本人学生が黒板に英文を書くと、綺麗な英語で文法も完璧なのだ! こんな調子だったある日、この白人の先生から私と友人はある相談を受けた。 (続く) Comments are closed.
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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