Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
有名なインドの活動家バフグナさんの通訳を引き受けることになった私。「インドの英語アクセント、わからなければどうしよう・・・」会議の日が迫ってきたとき、不安になって、何も手につかなくなった。
当時、私が活動していた地球環境をテーマにしたNPOの事務局に向かった。そこで、「いい話の新聞」を作成、発行していた女性とバッタリ出会った。 彼女は、私の話を聞くなり、「小濱さん(私の旧姓)、成功、本当におめでとう!!!」と満面の笑顔で、握手をしてくれたのだ。 この瞬間、私の不安はぶっ飛んだ。 「バフグナさんと一体となろう。心ひとつになろう」と決めた。 その途端、不安が一切なくなったのだ。 そして当日、会議の前、バフグナさんとお会いした。 「ナマステ・・・」と両手で拝むようにご挨拶をくださった長老のようなバフグナさん、枯れ木のような細い体、しかし、エネルギーに満ちておられた。 その打ち合わせのとき、バフグナさんの伝えたいメッセージが、よくわかった。はっきりと理解できたのだ。 そして本番。 凄いインドなまりの英語であった。 でも私には、バフグナさんが伝えんとしている思いがはっきり入っており、彼と一体となり通訳できた。 途中通訳を交代するはずの2人の通訳者がいっこうに前に出てこない。ついに私が最後まで通訳した。終わってから、駈けつけてきて、「凄かった!」「良かったわよ!」おそらく、あのアクセントにおののいていたのだろう・・・ 打ち合わせなしでは、このインド訛りの英語は、私にも無理であった。 しかし、「成功」のみをイメージしていた私に、必要な情報など、完全なタイミングで入ってきたのだ。 バフグナさんのメッセージは、非常に力強いものだった。会場に集う若者たちに向かって、 「あなたたちは、知恵の泉、溢れるエネルギーの泉だ。どうか、その泉を湧きたたせ、溢れさせ、人生を輝かしていきなさい」 「良き活動をしていくために、私たちにとって必要なこと。 それは、 労働者の肉体、 科学者の頭脳、そして、聖人の精神である」 現在、私の活動の内容は、当時から変化し発展しているが、この力強いメッセージは、今も心の中に残っている。 Comments are closed.
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Author
An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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