Messages from Big Island, Hawaii, in Japanese and English
私が、マスメディアを信用しなくなって、もう長い。
メディア不信が起こったのは、阪神淡路大震災のときだった。 地震後、崩れた家で閉じ込められている人がいるのに、その真上をマスコミのヘリコプターが飛んでいた。救助のためではなく。 ご存知のように、ヘリの音はかなりデカい。その音が大きすぎて、閉じ込められた人が救助を求めている声が、かき消された。 報道ヘリが、生命の救助を阻害した、なんて、ひどいことが起こっていた。 最近も、震災時、また同じことがあったと聞いた。 一体、何を考えているのか・・・ そして依然として、日本のメディアには、多くの偏向報道が見られる。 報道の仕方に偏りがあったり、バランスがとれていなかったり、嘘が見られる。 それだけではなく、国民にとって、皆にとって非常に重大な内容を、「報道しない」「全く触れない」ことも多い。 今ここアメリカは、大統領選のキャンペーンで真っ最中。 アメリカのメディア報道をずっと追っているが、ここのメディア偏向も、かなりひどい・・・。 「この番組は、どういうところからお金を受けとっているのか。その資金源は何か」 「どういう利害関係が絡んでいるのだろうか」 「この番組は、どういう印象を視聴者に与えたいのだろう」 と、たえず冷めた眼で見ていないといけない。ボーッとしていると、情報が刷り込まれていく。 私たちは、テレビ、新聞、インターネットなどのメディアだけに頼ってはならない。 私も、新聞、テレビ、インターネットだけでなく、アメリカ政治関連本を、原書でいろいろ読み進めている。 本は、情報元などきちんと記載されていることも多く、著者たちは、かなりの時間をかけ、調査し、内容を練って本にしている。本から得る情報は、重みがあり、説得力があることが多い。 テレビ番組のコメンテーターたちの話を聞いていると、「かなり勉強しておられるな」「幅広く調査されているな」「読書量はどれくらいなのだろう・・・」と感動することも多くある。 しかし同時に、「この人、巷で話題になっている本を読んでいるのかしら。日本人の私でも、しっかり読んで知っているのに」「よくも堂々とテレビに出て、こんなコメントできるなあ・・・」とあきれることもある。 そしてこのアメリカのメディアの偏った報道の一部が、日本語に翻訳して日本で大きく報道されていたりするので、もう手におえない。 (続く) Comments are closed.
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An Interpreter for JCU Archives
April 2021
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